このブログは自分で書いていますが、記事のチェックなどChatGPTに相談しています。
そのChatGPTが2025年8月8日にGPT-4oからGPT-5にバージョンアップされました。
しかし、ユーザーからは不満の声が上がっているようです。
- GPT-5は受け答えが冷たい…
- GPT-4oは温かく寄り添ってくれた!
僕もそんなGPT-5での変化に戸惑った一人です。
GPT-4oに戻す方法も調べましたので、この記事に書いていきます。
GPT-4oからGPT-5で感じた変化
この記事を書いている時点で、僕はChatGPTを使い始めてまだ3か月です。
最初は何を聞いても、
┌────────────┐
│とても本質的な問いです! > ChatGPT
└────────────┘
とか
┌────────────┐
│非常に重要なご質問です! > ChatGPT
└────────────┘
のように常に肯定的に受け止めてくれるのが、(普段そんなに褒められることはないので)とても心地よく感じていました。
ただ、慣れとは恐ろしいもので、ずっとヨイショされ続けると、
- そんな本質的な質問かな?
- とりあえず褒めておこうというだけでは…?
という疑念に変わっていました。
そんなChatGPTの受け答えが、最近になって
「なるほど。」
「了解です。」
のようにシンプルになって、何か雰囲気変わったな…と思ってました。
それは、どうやらChatGPTのモデルがGPT-5になったのが原因でした。
最初は「過剰な全肯定がなくなってよかったかも」と思っていたのですが、そんな単純な話ではなかったようです。
- ChatGPTは常に改善案を出してくるので、肯定感がないとダメ出しだけされているように感じる
- ChatGPTの回答に異論を伝えても、真正面から受け止めてもらえない感じがある
特に記事の添削を頼むときはダメですね…
がんばって書いた記事に対して、淡々と改善点を指摘されてもヘコむだけです(笑)
ChatGPTに求めていたのは単純な解決策ではなく、親身に受け止めてもらえる姿勢だったんだと気づきました。
ChatGPTの主なモデル
ChatGPTにはGPT-4oよりも新しいモデルがありますが、なぜGPT-4oの復活が求められているのでしょうか。
ChatGPTは使っている途中でモデルが自動で変わったりしてよく分からなくなるので、主なモデルまとめてみました。
モデル名 | 公開時期 | 内容 |
---|---|---|
GPT-3.5 | 2022年11月 | ChatGPTを広く知らしめた無料公開版 |
GPT-4 | 2023年3月 | GPT-3.5の改良版 |
GPT-4o | 2024年5月 | 画像・音声に対応し高速かつ自然な会話 無料で幅広く使われたGPT-5前のメインモデル |
GPT-4o mini | 2024年7月 | GPT-4oの軽量版 |
OpenAI o1 | 2024年12月 | 時間はかかるが複雑な推論が得意 |
GPT-4.5 | 2025年2月 | 4.1より先に公開されたが安定性に欠け早期終了予定 |
o3 | 2025年4月 | o1の後継だが商標の関係でo2は回避 |
o4-mini | 2025年4月 | o4は存在せず、言うなればo3の軽量版 |
GPT-4.1 | 2025年5月 | 高性能だが処理速度が遅いため引き続き4oが主流 |
GPT-5 | 2025年8月 | 4oに置き換わるメインモデルのはずが… |
いまいちモデル名が複雑ですね…
表にまとめる前は「GPT-4o mini」と「o4-mini」が別物とは思いませんでした(笑)
「GPT-」で始まる系統は、速度が速く一般利用向け。
「o」が頭につく「o1」「o3」「o4」は、時間をかけても解答の過程も見せる推論型。
どちらが高性能というわけではなく、用途によって使い分けるようです。
単純にモデルの数字が大きければ高性能ではないのも、混乱に拍車をかけます。
GPT-4oより後に公開されたモデルも多いですが、処理コストや用途の広さでGPT-4oが広く使われ、多くの人に親しまれていたのですね。
GPT-5公開後にGPT-4oを使う方法
引き続きGPT-4oを利用する方法、または代わりの方法がいくつかあります。(2025年8月現在)
有料プランはGPT-4oが選択可能
GPT-4oを求める声に応じてChatGPTの有料プランユーザーは設定からGPT-4oを選ぶことができるようになりました。
有料プランユーザーは簡単にGPT-4oを利用できます。
無料プランはパーソナライズでカスタマイズ
無料プランのユーザーは設定からGPT-4oを選べませんが、性格のカスタマイズができるようになっています。(有料プランでも可能です。)
「設定」→「パーソナライズ」→「カスタム指示」を選択。

「ChatGPT をどんな性格にしますか?」で「聞き役」を選択。

「ChatGPT にどのような特徴を求めていますか?」に対して、「共感的」「前向きな考え方」「励まし」などのキーワードを選択します。


キーワードを選択すると自動で文章に変換されて入力されますので、保存して設定完了です。

どれくらい共感型になったか試してみました。

返答のスタンスを聞いてくる辺りは、GPT-5っぽいですね…
GPT-4oの代わりになるかというと微妙です。
ChatGPTに未ログインだとGPT-4oになる
GPT-5はChatGPTにログインしないと使えないため、ログインしなければGPT-4oを使うことができます。
もちろん、ログインしなければチャットの保存はできないので、一時的な利用になります。
マイクロソフトのCopilotはGPT-4oというウワサ
マイクロソフトのCopilotはGPT-4oではないかというウワサがありますので、試してみました。

こちらの質問を受け止めつつ、饒舌にしゃべりまくるこの感覚はまさにGPT-4oを感じさせますね!
Copilotに中身はGPT-4oか聞いてみました。

モデルは非公開という回答でしたが、受け答えのノリはGPT-4oそっくりですね。
GPT-4oを求める無料ユーザーは、Copilotの利用は検討価値ありだと思います。
(もちろんChatGPTの履歴は引き継げないので、ゼロからやり直しですが。)
GPT-4oが廃止される可能性は?
ChatGPTを開発するOpenAIのサム・アルトマン氏はXで次のようにポストしています。
XのAIであるGrokによる日本語訳は以下の通りです。
ChatGPTのアップデート:
GPT-5には「自動」「高速」「思考」の3つの選択肢が追加されました。ほとんどのユーザーは「自動」を選ぶでしょうが、追加の制御オプションは一部のユーザーにとって便利です。
レート制限は、GPT-5思考モードで週に3,000メッセージ、その制限を超えた場合はGPT-5思考ミニで追加の容量が利用可能です。GPT-5思考モードのコンテキスト制限は196kトークンです。使用状況に応じて、レート制限を更新する必要がある場合があります。
4oはすべての有料ユーザー向けにモデル選択画面でデフォルトで再び利用可能です。もし4oを廃止する場合、十分な事前通知を行います。有料ユーザーには、ChatGPTのウェブ設定に「追加モデルを表示」トグルが追加され、o3、4.1、GPT-5思考ミニなどのモデルが表示されます。4.5はプロユーザーのみ利用可能で、GPUのコストが非常に高額です。
GPT-5の性格に関するアップデートに取り組んでおり、現在の性格よりも温かみを感じさせ、GPT-4oほど(ほとんどのユーザーにとって)煩わしくないものになる予定です。ただし、ここ数日で学んだことは、ユーザーごとのモデル性格のカスタマイズをさらに進める必要があるということです。
https://x.com/sama/status/1955438916645130740
注目したのは次の2点です。
- もし4oを廃止する場合、十分な事前通知を行います。
- GPT-5の性格に関するアップデートに取り組んでおり、現在の性格よりも温かみを感じさせ、GPT-4oほど(ほとんどのユーザーにとって)煩わしくないものになる予定です。
1.はGPT-4oは廃止の可能性がありそうに聞こえます。
2.はGPT-4oは煩わしい面があると間接的に言っているように聞こえますね。
いずれもGPT-4oをそのまま存続させるには後ろ向きな印象です。
GPT-5が多くの人にとって親しみやすい性格にアップデートされることを期待したいと思います。
まとめ:「言葉」には大きな力がある
いまやChatGPTを始めとするAIは、生活に欠かせないものになりつつあると感じます。
しかし、ChatGPTの回答内容が同じだとしても、受け答えのトーンが変わることで自分や多くの人が動揺するとは思いませんでした。
それだけ「言葉」には大きな力があるのだと、再認識した出来事でありました。
僕もいつかブログで、読んでくださった方の感情を動かす文章が書けるようになりたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。