このブログは一度ドメインを取得し直しています。
そのきっかけは「Internet Archive」(インターネットアーカイブ)というサイトで、自分のドメイン(今のドメインとは違います)を検索してみたことでした。

すると、過去に大人向けサイトとして使われていたことが判明しました…(泣)
過去に大人向けサイトで使用されていたからといって、即座に悪影響があるとは限りません。
しかし、ブログ初心者にとってそのような過去を知ってしまうと不安しかありません。
幸いにも(?)ブログを始めてすぐだったので、ドメインを取得し直すことにしました。
これからブログを始める人が同じことにならないよう、この記事でご説明します。
Internet Archive(インターネットアーカイブ)とは
「Internet Archive」とは、過去のウェブページを保存して公開している非営利団体です。

Internet Archiveが提供している「Wayback Machine」(ウェイバックマシン)というサービスで過去のウェブページを誰でも無料で閲覧できるようになっています。
Wayback Machine(ウェイバックマシン)の使い方
「Wayback Machine」は、調べたいドメイン名(example.comなど)をInternet Archiveのトップページから検索するだけで使えます。

スナップショットと呼ばれる過去ページがあれば、下記画像のような画面になります。
(スナップショットがなければ、「Wayback Machine has not archived that URL.」というメッセージが表示されます。)
どうやら今回は、2015年から2022年と2025年にスナップショットがあるようです。

一番古い履歴を見てみます。
表示したいスナップショットの年月日を選び、保存された時刻を選択します。

当時のスナップショットが表示されました。
他の人が作ったサイトなのでぼかしてありますが、健全な個人塾のようです。

Wayback Machineでは画像が表示されなかったり、装飾データが欠落しているのかレイアウトが崩れることはよくあります。
しかし、当時の雰囲気を感じることは十分できます。

ここまでは問題なかったんですけどね…
それでは、別のスナップショットを確認してみます。
左右の矢印から簡単に切り替えることができます。

2021年のスナップショットを表示したところ、いかにも大人向けなコンテンツが表示されました。(強めにモザイクをかけています。)
残念ながら、このドメイン(繰り返しですが今とは違います)で大人向けサイトが運営されていたことが分かりました。

自分で考えて取得したドメインが、かつて大人向けサイトで使われていたと知ったときは衝撃でした。
ブログが軌道に乗った後だったら分かりませんが、まだ開設したばかりだったので、新たにドメインを取得し直すことにしました…
過去のドメイン使用歴が現在のサイトにも影響するか
過去のドメイン使用歴が現在のサイトに影響を与える可能性は無視できません。
- Googleなどの過去のドメイン評価が今のサイトにも影響する
- Googleなどにキャッシュが残っていると今でも検索結果に出てしまう
- 他サイトにリンクが残っていると、他サイトの評価が今も影響する
逆に、高評価なドメインは高値で売買されることもあることから、ドメインの過去履歴は今も影響すると考えたほうがよさそうです。
Googleは性的表現に対する評価が厳しいので、ずっと気にしながらブログを運営するくらいなら新たにドメインを取得し直すべきと判断しました。
インターネットアーカイブは安全なサイト?
Internet Archiveはアメリカの非営利団体で、長年にわたり多くの公的機関や教育機関でも利用されています。
Wikipediaにも詳しい説明がありますし、検索すれば多くのサイトで紹介されている有名なサービスですので、安全度は高いと言えます。
過去サイトの閲覧だけであればユーザー登録なども不要なので、個人情報の心配もいりません。
ただし、過去サイトがウイルスやマルウェアが仕込まれた状態で保存されている可能性も無いとは言えません。
不用意にファイルをダウンロードしたりリンクを押さないように注意しましょう。
インターネットアーカイブと類似のサービス
Internet Archive以外にもウェブページを収集・公開しているサイトは他にもあります。
アーカイブサービスには大きく「自動保存タイプ」と「手動保存タイプ」の2つがあります。
- 自動保存タイプ:運営サービスが不定期にウェブサイトをクロール・自動保存する
- 手動保存タイプ:ユーザーが保存したいURLを指定し、その時点の状態を手動保存する
ユーザー登録不要で無料で確認できるアーカイブサービスを表にまとめます。
サイト名 | サイトURL | 保存タイプ | 運営元の国 | コメント |
---|---|---|---|---|
Internet Archive | archive.org | 自動 | アメリカ | 最大規模のアーカイブサービス。まずはここで確認。 |
ウェブ魚拓 | megalodon.jp gyo.tc(短縮URL) | 手動 | 日本 | 日本で有名なサイト。手動保存なので特別なことがなければ保存されていないはず。 |
archive.today | archive.today から別URLにリダイレクト | 手動 | 不明 (海外) | 有名だが運営者が公表されておらず不透明さが残る。 |
Googleキャッシュ | google.com | 自動 | アメリカ | 「site:example.com」で検索するとそのドメインの検索結果が確認できる。 |
他にもアーカイブサービスはたくさんありますが、多くは海外サイトが保存されていて、日本の個人ブログが保存されているケースは少ないようです。
Internet Archiveほど大規模に収集しているサイトはありませんので、そこまで気にしなくて大丈夫そうです。
まとめ:ドメインは早めに過去の履歴を確認して安心して使おう
以上、自分のドメインをInternet Archiveで検索したら、残念な使用歴が見つかったので新たにドメインを取得し直した話でした。
ドメインは気軽に変更できないので、取得するのに気を使います。
しかも、ドメインを取得するのはブログの知識が一番少ない最初のタイミングなので、過去履歴に気づくのは無理な話です。
かといって、時間がたってから判明しても対応が難しくなります。
ドメインの過去の使用歴を知ることは勇気がいりますが、早めにInternet Archiveで確認して安心して運営できるようにするのも大切だと思います。
この記事がこれからブログを始めようとする人や、過去の使用歴を知っておきたい人の役に立てばうれしいです。