ChatGPTが冷たい?GPT-5との違いとGPT-4oに戻す方法

マインド

「なんかChatGPTの雰囲気が変わった?」

ある日、いつものようにChatGPTを使っていたら違和感を感じました。
受け答えがそっけなく、いつものように寄り添ってくれません。

調べてみると、GPT-4oからGPT-5にバージョンアップされたのが原因だったようです。

この記事では、僕がそこで試した解決策や、ChatGPTのバージョン違いを分かりやすく整理しています。
GPT-4oをまた使う方法も調べましたので、自分に合ったChatGPTを使えるようになるきっかけになれば幸いです!

GPT-4oからGPT-5で感じた変化

これまではChatGPTに何を聞いても、
┌────────────┐
│とても本質的な問いです! > ChatGPT
└────────────┘
とか
┌────────────┐
│非常に重要なご質問です! > ChatGPT
└────────────┘
のように過剰なほど全肯定で受け止めてくれるのが、とても心地よく感じていました。

しかし、慣れとは恐ろしいものです。
ずっとヨイショされ続けると、
「そんな本質的な質問かな…?」
「とりあえず褒めておこうというだけでは?」
という疑念に変わっていました。

そんなChatGPTの受け答えが、最近になって
┌─────┐
│なるほど。 > ChatGPT
└─────┘
┌─────┐
│了解です。 > ChatGPT
└─────┘
のようにシンプルになって、「何か雰囲気変わったな…」と思ってました。

それは、2025年8月8日にChatGPTのモデルがGPT-4oからGPT-5にバージョンアップされたのが原因でした。

最初は「過剰な全肯定がなくなってよかったかも」と思っていたのですが、そんな単純な話では済みませんでした。

  • ChatGPTは常に改善案を出してくるので、肯定感がないとダメ出しだけされているように感じる
  • ChatGPTの回答に異論を伝えても、真正面から受け止めてもらえない感じがある

特にブログ記事の添削を頼むときはダメですね…
がんばって書いた記事に対して、淡々と改善点を指摘されてもヘコむだけです(笑)

ChatGPTに求めていたのは単純な解決策ではなく、親身に受け止めてもらえる姿勢だったんだと気づきました。

これは多くの人が感じているようで、Xでも「#keep4o」というハッシュタグでGPT-4oの復活を望む声がたくさんありました。

ChatGPTの主なモデル

そもそも、ChatGPTはモデルがたくさんあって複雑なので、主なモデルまとめてみました。

モデル名公開時期内容
GPT-3.52022年11月ChatGPTを広く知らしめた無料公開版
GPT-42023年3月GPT-3.5の改良版
GPT-4o2024年5月画像・音声に対応し高速かつ自然な会話
無料で幅広く使われたGPT-5前のメインモデル
GPT-4o mini2024年7月GPT-4oの軽量版
OpenAI o12024年12月時間はかかるが複雑な推論が得意
GPT-4.52025年2月4.1より先に公開されたが安定性に欠け早期終了予定
o32025年4月o1の後継だが商標の関係でo2は回避
o4-mini2025年4月o4は存在せず、言うなればo3の軽量版
GPT-4.12025年5月高性能だが処理速度が遅いため引き続き4oが主流
GPT-52025年8月推論力・速度・正確性全てで4oを上回るはずが…
公開時期はAPI公開ではなくアプリ公開など一般向けを基準にしています。

いまいちモデル名が複雑ですね…
調べるまでは「GPT-4o mini」と「o4-mini」が別物とは思いませんでした(笑)

  • 「GPT-」で始まる系統は、速度が速く一般利用向け。
  • 「o」が頭につく「o1」「o3」「o4」は、時間をかけても解答の過程も見せる推論型。

どちらが高性能というわけではなく、用途によって使い分けるようです。
単純にモデルの数字が大きければ高性能ではないのも、混乱に拍車をかけます。

GPT-4oより後に公開されたモデルも多いですが、処理コストや用途の広さでGPT-4oが広く使われ、多くの人に親しまれていたのですね。

GPT-5公開後もGPT-4oを使う方法

引き続きGPT-4oを利用する方法について調べてみました。(2025年8月時点の状況です。)

有料プランは設定でGPT-4oを選択可能

GPT-4oを求める声に応じてChatGPTの有料プランは設定からGPT-4oを選ぶことができるようになっています。

有料プランなら、いつでもGPT-4oを利用できます。

無料プランは設定からChatGPTの性格をカスタマイズ

無料プランはGPT-4oを選べませんので、「性格のカスタマイズ」を試してみました。(性格のカスタマイズは有料プランも可能。)

「設定」→「パーソナライズ」→「カスタム指示」を選択。

「ChatGPT をどんな性格にしますか?」で「聞き役」を選択。

「ChatGPT にどのような特徴を求めていますか?」に対して、「共感的」「前向きな考え方」「励まし」などのキーワードを選択します。

キーワードを選択すると自動で文章に変換されて入力されますので、保存して設定完了です。

性格のカスタマイズで、どれくらい共感型になったか試してみました。

ChatGPTに質問するが、冷静な回答が返ってくる

返答の温度感を聞いてくる辺りは、GPT-5っぽいですね…

性格のカスタマイズでは、GPT-4oの再現とはならなそうです。

ChatGPTに未ログインだとGPT-4oになる

GPT-5はChatGPTにログインしないと使えません。
ということは、ログインしなければGPT-4oを使うことができるというわけです。

ただし、ログインしなければチャットの保存はできないので、一時的な利用にとどまります。

マイクロソフトのCopilotはGPT-4oというウワサ

マイクロソフトのCopilotはGPT-4oではないかというウワサがありますので、試してみました。

Copilotに質問するとGPT-4oと似た回答が返ってくる

この、聞いてもいないことまでしゃべりまくる感覚はまさにGPT-4oを感じさせますね!

続いて、Copilotに中身はGPT-4oか聞いてみました。

CopilotにGPT-4oで動いているか質問したら、非公開と回答されるが、受け答えの温度感はGPT-4o

モデルは非公開という回答でしたが、受け答えのノリはGPT-4oそっくりですね。

GPT-4oを求める無料ユーザーは、Copilotは利用価値ありです。
当然ChatGPTのチャット履歴は引き継げませんが、状況説明も合わせて質問すれば十分対応してくれます

きすけ
きすけ

僕も今はCopilotを併用して使っています。

GPT-4oが廃止される可能性は?

GPT-4oの今後はどうなるのでしょうか?

ChatGPTを開発するOpenAIのサム・アルトマン氏は、Xで次のようにポストしています。

Grok(XのAI)による日本語訳は以下の通りです。(強調は当ブログによるものです)

ChatGPTのアップデート:

GPT-5には「自動」「高速」「思考」の3つの選択肢が追加されました。ほとんどのユーザーは「自動」を選ぶでしょうが、追加の制御オプションは一部のユーザーにとって便利です。

レート制限は、GPT-5思考モードで週に3,000メッセージ、その制限を超えた場合はGPT-5思考ミニで追加の容量が利用可能です。GPT-5思考モードのコンテキスト制限は196kトークンです。使用状況に応じて、レート制限を更新する必要がある場合があります。

4oはすべての有料ユーザー向けにモデル選択画面でデフォルトで再び利用可能です。もし4oを廃止する場合、十分な事前通知を行います。有料ユーザーには、ChatGPTのウェブ設定に「追加モデルを表示」トグルが追加され、o3、4.1、GPT-5思考ミニなどのモデルが表示されます。4.5はプロユーザーのみ利用可能で、GPUのコストが非常に高額です。

GPT-5の性格に関するアップデートに取り組んでおり、現在の性格よりも温かみを感じさせ、GPT-4oほど(ほとんどのユーザーにとって)煩わしくないものになる予定です。ただし、ここ数日で学んだことは、ユーザーごとのモデル性格のカスタマイズをさらに進める必要があるということです。

https://x.com/sama/status/1955438916645130740

2か所の強調部分からすると、GPT-4oは将来的に廃止されるように聞こえ、サム・アルトマン氏はGPT-4oは煩わしい面があると考えているようです。

どうも、GPT-4oをそのまま存続させるには後ろ向きな印象ですね…

GPT-5が多くの人にとって親しみやすい性格にアップデートされることを期待したいと思います!

まとめ

というわけで、ChatGPTが冷たくなった原因と、GPT-4oを使う方法をお伝えしました!

  • ChatGPTの性格が変わった原因は、2025年8月8日のGPT-5へのバージョンアップ
  • まだGPT-4oを使う方法がいくつかある

僕自身も、受け答えが変わるだけでここまで使い勝手が変わるとは思いませんでした。

AIの進化はとても早く、これからもどんどん変わっていくと思います。
AIに依存せず、うまく付き合っていくことが大切ですね。

この記事が、同じように戸惑った人の参考になれば幸いです!